IFAは景気がいい!
先日YSKライフコンサルタンツの記事を書きましたが、Twitterを見ていたらまた興味深いことが分かりましたので書いています。
Twitterを見ていると最も急速に拡大しているのではないかと思う会社についてです。
株式会社Innovation IFA Consulting
下記は同社代表の馬場氏がTwitterの質問に答えた内容です。
同氏は自らプレイヤーとして活躍しながら採用活動も積極的にやっている方でめちゃくちゃ働いていると思われる凄い方です。
正直こんなにバリバリと働くことは肉体的にも精神的にも私には無理なので尊敬しますし、羨ましくも思います。
さらにTwitterの質問にもたくさん丁寧に答えてくれています。
下記順番に質問と回答を見ていきたいと思います。
質問と回答(時系列)
12/20 Q:預かり資産は? A:20億円
12/25 Q:年間手数料率2.5%はどう? A:預り資産ベースだとそれより低い
1/1 Q:毎月どのくらいの手数料やってる? A:1,000~1,500万円
3つの質問に対する回答から考察
情報が断片的でこれでスッキリ筋の通った内容になりにくいのでどれから触れたらいいか難しいですが、最新のものから触れていきます。
年間の顧客が負担している手数料は?
まず、毎月の手数料について聞かれて1,000~1,500万円と言っていますので、年間にすると1億2,000万~1億8,000万円の手数料を顧客からもらっていることになります。
同社は完全出来高だと70%報酬としてもらえるようなので同氏の年収は8,400万円~1億2,600万円ということになります。
もちろん同氏は役員ですので役員報酬として報酬が固定かもしれませんので実際のところは分かりません。
ただ、顧客から受け取っている手数料としては上記の数字がおよその数字として正しいと思います。
では同氏の預かり資産は?
最初の質問に対する回答では「20億円くらい」と言っています。
その回答は12/20なので先ほどの手数料の1/1からそんなに離れていないことから同氏は20億円くらいの預かり資産から先ほどの手数料を生み出していることになります。
顧客の手数料負担率は?
つまり顧客の手数料の負担率は6%~9%ということになります。
(1.2億÷20億=6%、1.8億÷20億=9%)
意外にもこれは先日ご紹介したYSKライフコンサルタンツとほぼ同じ数字ということになりました。
こういうのを見ると今表に出て調子の良さそうなIFAはこのくらいのイメージで稼いでいるんだろうな??と思ってしまいます。
収益源はまだまだある?
分かりやすいものから触れてしまいましたが、ここまでくると2番目の質問とそれに対する回答が意味不明です。
同氏の発言からすると、質問された方の同氏が年間手数料5,000万円という理解が間違っていることになります。
となると、「顧客の手数料負担率2.5%だけどどう?」という質問そのものがずれていることになりますし、同氏の回答も意味不明なものになってしまいます。
間違っている認識に対して修正しないのは別に問題ないですが、ここから分かることを読み取っていくことが重要になります。
たぶん同氏は、金融商品からだけ手数料をもらっているわけではないと言いたかったのではないでしょうか?
とすると、同氏は上記の手数料とは別に顧客からの手数料を受け取っていることになります。
つまり、めちゃくちゃ稼いでいると!(同氏が受け取っている分はわかりませんが、少なくとも会社は)
羨ましい・・・
IFAはものすごく稼げる仕事のようです!
そりゃ証券会社のトッププレイヤーが続々と参戦するわけですね!
証券会社のトッププレイヤーは証券会社に対して多くの手数料をもたらしたプレイヤーということです。
その能力は証券会社という看板がなくなっても変わらないということがよくわかる事例の1つと言えます。
証券会社のトッププレイヤーは今すぐ参戦するべきということになるでしょうか?
但し、私たち顧客から見ると、「稼ぐのが上手」=「よき運用アドバイザー」とは必ずしも言えないことには注意をする必要があります。
謎の一般社団法人:ファイナンシャル・アドバイザー協会
こういうふうに見てみると、顧客の負担率2%以下を目指してファイナンシャル・アドバイザー協会が設立される理由も分かる気がします。。
といってもこの協会がいいとか悪いとかいうつもりは全くありません。
私にはまったくわからない世界なので・・・
比較:外資系のプライベートバンクのマージン
日本にいる外資系PBの収益率について調べてみたところ下記のようにありました。
(Annual Report 2019より)
- UBS Global Wealth Management(2019):66bps
- Credit Suisse Asia Pacific(2019):84bps
上記のようになっていました。
日本を含む部署の数字を引っ張ってきましたが、日本だけのPB部門がなかったのでUBSはグローバル、CSはアジア・パシフィックの数字です。
それぞれ0.66%、0.84%と先ほどのIFAの数字とはまったく違うレベルですね。
グローバルの常識はこんな感じなのかな??
UBSはInvested Assetに対する比率で純投資資産からの収益率とのことです(外資系PBの方に確認したところ、これは法令で決められて厳格な数字になっているらしいです)。
IFAはなかなか自社株や預金などはないと思うので同じように比較して問題ないのではないでしょうか?
こうして外資系PBと比較すると恐ろしいと感じてしまうのは私だけでしょうか・・・